2015.11.05

ドメインの取得方法

ドメインの取得方法

ドメインは自分で獲得すべし

「ドメイン」「サーバー」などという言葉を聞いた瞬間に、耳がパタっと閉じてしまう獣医さんはまだまだいらっしゃいます。 これはITやWEBといった領域において、よくわからないということを理由にアレルギー反応のような形で情報を拒絶してしまうことが理由なのですが、このような状況を逆手にとって色々な商品やサービスを動物病院に売り込もうとする業者も一定数以上いるのは間違いありません。 その中でも、動物病院自らが獲得をし保有しておかないと、事後発生的に問題を解決するには時間がかかってしまうものの一つに「ドメイン」があります。

動物病院のドメイン

動物病院のドメインですが、一般的には下記2つのどちらかの文字列がドメインに含まれているように思います。
  • ah (animal hospital):アニマル・ホスピタル=動物病院 (例)humo-no-sample-ah.comなど
  • vet (veterinary, veterinarian):獣医 (例)humo-no-sample-vet.comなど
また、日本での利用はあまり見かけることはありませんが、獣医師が好んで利用するドメインに.vetというドメインもあったりします。
  • .vet (veterinary, veterinarian):獣医 (例)humo-no-sample.vet

なぜ自分で取る必要があるか

なぜいきなりドメイン?となるかもしれませんが、ドメインというのは動物病院のWEB上での住所です。 同じ住所が2つと存在しないように、ドメインもまた同一のドメインというのは世の中に存在しません。 そういう意味では、誰か別の人に所有権がある形を取るべきではないという簡単な理由のみで、「自分で取る必要がある」とわざわざ申し上げているわけではございません。 物事の損得勘定抜きに、本人のみで全てが決断できるのであれば、上記の理由だけと理解しておいていただければ事足りるのですが、実際にはもう少しだけ複雑な事情があります。

HP制作会社の仕事の内容

少し話がそれてしまいますが、ホームページ制作会社の仕事はその名の通り、ホームページを制作することです。 ただ、中小企業や個人・フリーランスに依頼をしている動物病院が多いとすると発注金額はそれほど大きなものではなく、ホームページ制作会社の企業成績あるいは個人・フリーランスの生計を支えると言う意味では心許ない金額でもあります。 そのため、ホームページ制作会社は制作後のサイトの運用についても月額固定金額で提案をすることがこの業界では一般的でもあります。 つまりホームページ制作会社側にしてみると書きのような流れと心の動きがあります。 【状況】ホームページ制作の営業および提案: HP制作会社「がんばります!こんなことやあんなこと出来ます!」 【状況】受注、およびホームページ制作: HP制作会社「よし、受注決定。次の動物病院に営業しないと!納期前にはサイト完成させないと!」 【状況】制作後の運用: HP制作会社「今月の更新すくないな。ラッキー。このまま更新ないといいな。あ、請求書書かないと。」 ※全ての制作会社がこんな状況ではございません。要点を分かりやすくするために大げさに書いています。 そして、ドメインというのは、このような運用フェーズを引き延ばすために活用されてしまうケースがあるという点が、弊社が強くドメインを自分で取ることをおすすめする理由です。

実際にあった例

弊社のクライアントで、このようなケースがございました。
  • 動物病院(クライアント)はサイトのリニューアルを検討し、弊社に依頼があった
  • 動物病院(クライアント)のサイトドメインは、現WEB制作会社が保有している状態になっており、契約書等においてもドメインの所有権について記載が一切ない
つまり、この時点においては、動物病院(クライアント)のサイトのドメインは、法的にも対外的にも現WEB制作会社が所有している状況になっており、ドメインの返還を要求しても現WEB制作会社にしてみれば、ドメインをわざわざ動物病院(クライアント)に譲渡する理由がない状況でした。 結果的には、弊社が間に入り根気強く交渉をした結果、最終的にはドメインの移管に同意をしていただくことができ、無事にホームページのリニューアルは完了。現在は弊社がサイトの運用を担当しております。

この件から学ぶべきこと

本件からもわかる通り、「ドメイン」や「サーバー」といった言葉が良くわからないからと言って、制作会社にドメインの取得まで依頼をしてしまうと、最悪のケースとしてはドメインの動物病院の所有物にはできなくなってしまったり、あるいは譲渡のために金額を請求されてしまったりという可能性も否定できません。 そして、さらに面倒なのは、こういう背景があるので、結果的には現在依頼をしているWEB制作会社の仕事や運用に不満があったとしても、別のよりよい業者に依頼をすることそのものができなくなってしまうようなケースです。 ということで、今回はいつもとは少し毛色が異なりますが、ドメインの取得方法の手順を説明させていただきますね。

ドメインの取得手順

 

ドメイン費用

念のため言及をしておきますと、ドメイン取得にはお金がかかります。 .comや.jpなどなど、その種類によって値段がバラバラだったりしますが、大体年額500円~3000円程に収まります。   実際に、ドメインを獲得しても、レンタルサーバーなどがなければサイトを作ることは出来ないのですが、今回は動物病院のドメインを防衛することを目的として投稿です。 ドメインそのものを自分で管理している状態にすること、そのものを目的としています。 サーバーについては、ホームページ制作会社と相談の上に決定するのが良いでしょう。

お名前.comにアクセス

ここにリンクを張っておきます。画面に中央下辺りに検索窓がありますのでそこに取得したいドメインを入力して「検索」をクリックします。今回は「humo-no-sample-ah.com」が取得できるか確認をしてみます。

ドメインのチェックと購入

すると、ドット以降の部分で選択の可否も含めた表示がされます。 基本的には、メジャーなものを使うのが分かりやすいとは思いますので、欲しいドメインが取得可能なようであればチェックをして「お申込みへ進む」とします。 もしここで欲しいドメインが既に取得されてしまっている場合には、別の選択を探すことになりますが、動物病院の場合は多少特殊な文字列(ahやvet)が入ってくるため、大抵の場合は問題なく取得できると思います。

ドメインが決まったら契約に進みます

ドメインが決まって取得もできる状況になったらいよいよ契約をします。 「初めてご利用の方」へ進み、個人情報の入力、支払情報の入力を完了すれば無事ドメインが取得できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 無事にドメインを取得することは出来ましたか? ドメインの所有権さえ動物病院にあれば、サーバーの変更やサイトのデータそのものであっても、復旧や移転は可能ですし、最悪のケースで現在のデータを取り戻すことができない場合でも新しくサイトを作れば、これまで通りの経営体制を維持することが可能です。 あくまでも事故を未然に防ぐという目的になってしまいますが、それほどドメインというものは重要であり、サイト運営においては必要なものであるという認識をしていただけると幸いです。

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