2016.02.08

動物病院のSEOについて考える際に

動物病院のSEOについて考える際に

SEOキーワードと事業は切り離せない

こんにちは、株式会社HUMOの江鹿です。 先日よりホームページ制作の配色などについて何回もブログを更新してきたために私自身も改めて色々と「色」について考える機会となりました。 人間の世界においては、例えば色覚異常をお持ちの方にもデザインの意図を明確に伝えることができるようにしているものを「ユニバーサルデザイン」と呼びますが、これは色覚の異常をお持ちの方々であっても色の明暗は認識を出来ることが多いためで、配色そのものに色の明暗を意識した形でデザインをすることで可能になります。 この色の明暗ですが、個体ごとの違いはあるとは思いますが、犬や猫、小動物であっても明暗は認識を出来るケースが多いようです。 もしかしたら今後の動物病院の内装やチラシなどには、動物も含めた「ユニバーサルデザイン」が重要視される時代が遠くない将来にくるのではないかと考えたりしていました。 …さて、話が少し脱線してしまいましたが今日のお話は久しぶりにSEOの話題です。

動物病院向けSEOに共通する問題点

動物病院のSEOを行う時に頻繁に発生する問題は2つあります。 どちらも同じような結論に達してしまうのですが、その動機が違うために念のために分けてご説明をさせていただきます。

診療金額が高い内容での集客をしたい

動物病院は医療を提供しますが、当然ビジネスの側面もありますので、サービスを提供し病院経営を継続していくためには利益を出していく必要があります。 そのため理論的に考えれば、診療から治療にかかる時間で最も利益率が高いサービスを提供したいと考えるのは当然の流れで、動物病院のホームページに必要なページを設け、特定キーワードに対して当該サービスを検索結果を上位表示させたいと考えるのも同様に当然です。 が、一方で、ここで壁にぶつかることがあります。 上記の当該医療サービスをなぜその動物病院で受けた方が良いのか?というアピールがない場合などがこのケースでして、その理由が「本当にアピールするポイントがない」のか、「単に院長が低姿勢なだけ」なのか、医療サービスとして「動物病院としての医療サービスは一定以上のレベルであって当然」と考えているのか、まぁ色々と理由は有るのかもしれませんが、いずれにしても集客をしたい理由があまりにも提供者側の都合だけがベースの考えであるケースは非常に多い。

近隣の地域からの集客をしたい

動物病院がある地域からの集客はある程度飽和状態と感じるようになった動物病院、またはよりアグレッシブに売上を伸ばしていきたいと考える動物病院は近隣地域から集客を行いたいという希望を持つようになります。 このような形を例えばホームページ業者やSEO業者に相談をすると、大抵のアドバイスはトップページや対策対象ページにテキストを入れ込んだりタイトルの修正を行ったりというものになります。 もちろん他にもやれることはたくさんあるのですが、動物病院側から得られる協力というのは、上記程度で留まってしまうケースが非常に多く、そのため対策そのものも上記のような内容で停滞するのが一般的なようにも感じます。 こちらのケースも、前述のケースと同じような問題があり、動物病院が集客をしたいと考えている「他の地域」のペットオーナーがインターネットで検索をした時に、SEO対策が功を奏したとしても地理的に距離がある場所を選ぶ理由がない場合にはどうやっても、そのペットオーナーが住んでいる地域に近い動物病院が選ばれるという結果になってしまうことです。 このように「地理的に距離がある場所を選ぶ理由がない」ようなケースも、やはりあまりにも提供者側の都合だけがベースの考えのケースと言えます。

ペットオーナーへのメリット訴求をしっかりと

今回あげた例は、非常に初歩的なものですが、常に重要なのは動物病院側からペットオーナーへの利用促進を促すポイントをしっかりと打ち出すことです。 診療金額が高い医療サービスを提供したい、という希望がある場合は、ホームページ上により分かりやすい診療内容の説明や、当該医療サービスにおける動物病院の強み、その経験値の多さ、その当該医療サービスにかける院長の熱い想い、などなどをしっかりと訴え、ペットオーナーが当該医療サービスをその動物病院で受けたいと思う情報提供が必要になるのです。 同様に、近隣地域からの集客を行いたいと考える動物病院が、設立当初の考えがベースにある動物病院ホームページの情報を何も変えることなく、検索結果だけで近隣地域のペットオーナーにアピールをしたところで、その効果には限界があるため、近隣地域のペットオーナー向けに「隣の市だけどあっちの動物病院に行きたい」と思うだけの情報提供やサービスが必要になるのです。 もちろんそれぞれの個別の状況によって必ずしも絶対的な解決策とはならない場合もあるかもしれませんが、SEOは魔法のテクニックでもなければ、検索結果のみで全ての勝負が決まるような話でもありませんし、検索結果で上位に表示されていようとも中の情報提供が適格ではない場合には、テクニカルにSEOで上位表示を成功させていても顧客獲得には繋がらないと考えるべきです。 また、如何に優れたウェブマーケティングテクニックを駆使して検索結果の上位を独占したとしても、それに見合うだけの動物病院としての医療サービスや社員教育、さらには担当する獣医のコミュニケーションレベルが満足のいくレベルになっていなければ、結局は顧客を獲得することに失敗してしまうわけです。 ウェブマーケティング戦略そのものをブラッシュアップすると共に、動物病院としてのサービスにも常に満足することない飽くなき改善を続けることが唯一無比の「加速度的な集客および新規顧客基盤の確立」を成功させるポイントでしょう。

WEB集客の相談から
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現在の動物病院のサイトがしっかりと運営をされているか、
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まずはどのような点にてお困りか、お気軽にご相談をいただけますと幸いです。