動物病院ホームページ制作とSSLのメリット・デメリット

動物病院業界ではまだ導入しているところが少ないSSL化

こんにちは、株式会社HUMOの高濱です。今回は、WEBの安全性を高めるための仕組みである、SSL化についてお話をしたいと思います。昨今は個人情報漏洩の話題が世間を賑わすことも多くなり、情報セキュリティの意識が個人レベルまで浸透してきました。WEBの安全性と表記すると、金融関係や個人情報保護に関係するところだけが気にしていれば良いような印象を受けるかも知れませんが、実は動物病院ホームページも関係があるんです。

Google Chromeで「保護されていない通信」と表示されるようになった

今回私がこのテーマを取り上げたのは、Google Chrome(Internet Explorerに代表される、インターネットブラウザ)がバージョン68をリリースし、自身のブラウザがそれにアップデートされている場合、URLがhttpのページでは警告が表示されるようになったためです。今開いている本記事のURL部分をGoogle Chromeで開いている方はお分かりになると思いますが、「保護されていない通信」と出ているはずです。これは以前は表示されていなかったのですが、2018年7月24日から表示がされるようになりました。一方、楽天やアマゾンのサイトを開いていただければ分かりますが、サイトは「保護された通信」または緑色で社名が表示されているのがお分かりになると思います。

SSL化とは

SSL化とは、簡単に言うと「情報を暗号化して、他社から情報を盗まれたり、改ざんされたりすることを防ぐ仕組み」のことです。見分ける方法はサイトのURLがhttpか、httpsかで簡単に見分けられます。httpsの方がSSL化されているもので、安全の度合いは高まりますが、100%安全とは言い切れません。(あるセキュリティー会社が、SSLのフィッシング詐欺サイトを確認したと発表したことがあります)

なお、SSLど同様にTLSという言葉もありますが、同じ機能を指します。SSLの名称が一般に広く認知されているため、SSL/TLSと併記されることも多いです。

SSL化のメリット

1、セキュリティの向上

当然ながらSSL化によりサイトの安全性が高まりますから、他社からの攻撃を受けにくくなり、安心してサイトを開くことができます。

2、信頼性の向上

特に私のようなWEB関係の仕事をしている人間にとって、SSL化に対応しているかどうかは自然と目に留まるポイントです。今の若い大学生などでこういったWEB周りの話しに興味を持つ方もいるでしょうから、そういった方には「こういった細部まで対応ができる動物病院なんだな」という好影響を及ぼすこともあるはずです。

また、Google Developersによると、2018年10月(Chrome70)から、ユーザーがHTTPページにデータを入力すると、赤字の「保護されていません」警告を表示する予定だと明記しています。(出典:Google Developers Chromeの進化するセキュリティ インジケーター)

動物病院ホームページですと、予約や問い合わせ、学生などの求職者による実習・見学申し込みの際に影響が出ることが考えられます。特に大手の病院であればこういったところはキッチリと対応をし、求職者からの評価を下げないようにしたいところです。

3、SEOに有利

グーグルはSSL/HTTPSをランキングアルゴリズムに使用すると公表しています。(出典:Google ウェブマスター向け公式ブログ HTTPSをランキングシグナルに使用します)つまり、SSL化することで検索順位を上げると言っているのです。

とは言え、このようにも発言しています。

このランキングの変更は、グローバルでクエリの 1% 未満にしか影響しませんが、これから長い期間をかけて強化していきます。全体的に見ると、このシグナルは良質なコンテンツであるといった、その他のシグナルほどウェイトは大きくありません。

今現在では影響はあまりありませんが、これからこの要素の比重を強化していると明記してあることから、いずれ対応したほうが良いでしょう。

4、アクセス解析の精度が向上する

常時SSL化(全ページSSL化)することは、解析ツールであるグーグルアナリティクスを利用する際にメリットがあります。httpの仕様では、リンク元がhttpsの場合はリンク元の情報(リファラー情報)を引き渡さないようになっているのですが、自院のホームページがSSL化されていれば、httpsサイトからでもhttpサイトからでもリンク元の情報を得ることができるようになり、ログ解析の精度が上がります。

SSL化のデメリット

1、運用コストがかかる

SSL化の導入には証明書を発行する必要があります。この証明書の発行には一般的に費用が発生します。導入費用は様々ですが、年に1000円くらいのものからあります。詳細な料金は現在契約しているサーバー会社または制作会社に相談してみると良いでしょう。

2、一部のツールが使えなくなる

常時SSL化されているサイトでは使えないツールが存在します。動物病院ホームページでは殆ど関係がないですが、ニコニコ動画や一部のアフィリエイト広告が非表示となります。

3、ソーシャル系のボタンの数字がリセットされる

Facebookなどのイイネの数が0になってしまいます。あまり数が集まっていなければ影響ないですが、相当数たまっていれば少しショックを受けることになります。

4、グーグルサーチコンソールに再登録が必要

アクセス解析に使用するグーグルサーチコンソールに、httpsのサイトを登録し直す必要があります。現状使っていなければ関係ありません。

動物病院ホームページでは、予約・問い合わせフォームがあればSSL化した方が吉

2018年8月現在は、「保護されていない通信」という表示が出てもあまり気にならないという方が多いかも知れませんが、SSL化メリット2に記載をした、赤字の「保護されていません」警告は予約や問い合わせをする飼い主の不安を煽ることに繋がりかねません。SSL化はSEOにも今後有益になってきますので、リニューアルされるタイミングがあれば一緒に導入されることをお勧めいたします。

私個人的には同じようなクオリティのサイトが2つある場合、1つがSSL化されていて、1つがSSL化されていなければ、前者の方が「こういうところまで手が回る、時間的・経済的余裕があるところなのだな」と考え、無意識に信頼を寄せるのではないかと思います。

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